2012年6月4日月曜日

フィリピン 貧乏からの脱出方法

私のことじゃないです(笑)。 フィリピン庶民の中でも、底辺クラスにいる人達の話しです。 まあ、介護やメイドなどで雇う人は、そんなレベルの人が多かったです。そんな連中と話しをした時に、何回か私が説教したお話し。

ドストエフスキーの『未成年』という小説に、主人公のアルカージィが、自分の理想を話す場面がある。 ロスチャイルドになること、と言うのだがその方法が面白い。 ロシアの路上で野たれ死んだ浮浪者の上着から、縫いこまれた札束がわんさか出てきたという話がある。 毎日、少しずつ、貯蓄していけば、誰でも必ず、間違いなく、金持ちになれる。 そこに必要なのは、本当に継続する強固な意志だけ。 あとは、時間の経過だけです。 100%金持ちになれる方法。 毎日少しずつ貯金して、決して手を付けない。 それだけ。



たとえば、ベティキャブの運転手がいる。ベティキャブとは、サイドカー付きの自転車。人力の長短距離タクシーみたいなものです。この運転手、一日の稼ぎは200ペソ。 ベティキャブのレンタル料をオーナーに100ペソはらって、一日の売上は300ペソだから、見入りは200ペソだけ。 妻子もいて、まさに食うや食わずの生活。 でも死んでない。 生きてる。


一日200ペソの生活を180ペソに切り下げなさい。 200ペソから100ペソに50%切り下げるのは無理だが、20ペソ:10%の切り下げは絶対できる。 200ペソと180ペソ。 大して違わない。


一日20ペソを貯金する。絶対に開かない貯金箱に入れて手を付けない。 絶対に絶対に手を付けない。2年間、手を付けない。


20ペソ × 365日 × 2年 = 14,600ペソ。

彼らには持ったことも無い大金の出来上がりです。


さあ、ベティキャブを買おう! 新車を買ってもお釣りがくるぞ。

これで、収入が1日300ペソにアップしました。レンタル料が無いから。

ここから貯蓄額を一日50ペソにUP。 それもまだ250ペソ使える。 すこし生活レベルはあがりました。

一日50ペソ。絶対にやめない、継続する、絶対に手を付けない3年間です。

50ペソ × 365日 × 3年 = 54,500ペソ。


ワオ! 中古のトライシクルが買える! サイドカー付きバイクです。 上手く探せばお釣りがくるぞ。

自己所有のトライシクルで営業開始! 一日の売上は500ペソ!

もうこれで満足? ダメダメ。

貯蓄を一日150ペソに。 生活費は何と350ペソも使える!

150ペソ × 365日 × 2年 = 109.500ペソ!!!!!

次なるビジネスは!?



大切なのは全部食ってしまわないことですね。

150%難しいのはわかります。でもこれしかないのです。 子供が病気になっても、貯蓄には手を付けないことです。それは、誰かに助けてもらえ。そのくらいの、面の皮の厚さは許される。将来にお返ししなさい。

まあ、こんな話しでございます。

継続は力なり、Where There is a Will , There is a Way.

継続する意思の強さ、コツコツ努力することの大切さを、物語るお話しです。


馬の耳に念仏、フィリピン人に人生計画の説教・・・・・・・・。

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