2011年9月30日金曜日

バクラランへ商品仕入れに

  
  行ってきました。バクラランに、洋服の仕入れです。

  もう何回行ったか数え切れないので、雑然としたバクラランも、慣れ親しんだホームグラウンドになりつつあります。 卸売り店で、ロットまとめて買いますので、通常の小売店には行きません。 卸専門の店です。 だいたい、卸売り店というのは、目立たない場所に、倉庫みたいな感じで存在するものです。 バクラランでも、商店ひしめく道路から、ゴソゴソと更に中に入ったところに、巨大な卸売り屋街があったりします。 

  まあ、世界中そうなのかもしれませんが、安い服なんてのは、ほぼ全て中国製。 私の店でもそうです。 更に、バクラランの卸売り街に行くと、聞こえてくるのは中国語。 店員は中国人の若者。 フィリピンの流通が、華僑に牛耳られている事実の末端部分を、ここで見ることが出来ます。 ということは、製造から流通(卸売り)まで、利益は全部、中国人が持っていっているのです。 フィリピン人に落ちるのは、最終段階の微々たる小売マージンのみ。 中国人による支配。いやだいやだ。

  まあ、メイド・イン・ジャパンの相手にする市場では無いのも確かですが。

  そうそう、面白いのは、こんな底辺のマーケットに日本製があるわけないのですが、そのかわりに、タイ製(メイド・イン・バンコック)というのが、商品をすすめられるときに、よく出てきます。 フィリピン人の店員が、これは、

『メイド・イン・バンコック ですよ!』 

と売り込んできます。
その心は、

『粗悪なメイド・イン・チャイナ じゃないですよ!』

という意味ですな。

少し溜飲が下がる気がしますな。

フィリピンの若者は、偽者の安物の携帯電話のことを、

そのままずばり、 『チャイナ』 と呼びます。

国の名前が、偽物・安物の代名詞になる国って、どんな国や!

  

  

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