2011年8月13日土曜日

フィリピン ミルク信仰

 フィリピン人は、ミルク大好き人種です。スーパーなどには、大きなスペースの粉ミルクコーナーがあって、本当に多種多様なミルクが売られています。 赤ちゃん用はもちろん、大人が健康のために飲むミルクまで、多種多様です。ミルクに関しては、日本より先進国かもしれません。

 そのベースには、フィリピン人の、『ミルク信仰』 とでも言えるような、『ミルクは体にいいものだ、飲まないといけない。』 という強固な考えがあるような気がします。


 日本人の感覚ですと、赤ちゃんも1歳を迎えると、徐々にミルクから、食べ物に変えていって、ミルクを卒業するものだ、というのが普通の感覚だと思います。私の娘、愛子は現在1歳3ヶ月。Weyth というブランドの 『Promil』 というミルク飲んでますが、


    0-6ヶ月用  7-12ヶ月用 1-3歳用 3-6歳用 


  てな具合に小学校まで、スペシャルミルクを与えるように、作られています。
  うちの嫁も、当然のように、3歳くらいまでは、与え続ける気のようです。

  でも、ここで問題なのですが、赤ちゃん用のミルクが、、高いの(また金のはなしか!)。 娘が飲んでる 『Promil』 ですが、1.6kg缶、1040ペソ。 娘はよく飲むので、約1週間で完食です(笑)。 月に換算すると、4160ペソが、娘のミルク代です。


  日本にお住まいのお金持ち方、笑ってはいけません。
ここで、私が自宅で雇っている使用人、一月の給料5000ペソですよ。フィリピン庶民ベースで、考えると、無茶苦茶高いのです。 もちろん、我が娘には、やや高めの、いいミルクを与えてますが、それにしても、平均的なフィリピン人のサラリーから考えると、高いですよ。
 
  いや、というよりも、買えないでしょう。


  赤ん坊に、ミルクの代わりに、米のとぎ汁を与える、なんて話し聞いたことあります?
私は、フィリピンに来て初めて聞きました。 実は、嫁の兄貴の娘、赤ちゃんですが、米のとぎ汁で育っているみたいです。70台の両親に聞きました。 日本でも戦後間もないころは、米のとぎ汁を赤ん坊に与えるという話しは、珍しく無かったようです。

 それにしても、恐るべし 『米のとぎ汁』。 それで、赤ん坊が育つか。
本当に我々は、米の栄養分を全部捨て去って、残りかすを、食しているのかもしれませんね(笑)。

 私は! 赤ん坊はともかく、大人は、しっかりバランスの取れた食生活をしてたら、ミルク(牛乳)なんて、別にいらないと思ってますが。

 まあ、フィリピンの食生活の、栄養バランスの酷さは、絶望的ですから、、、フィリピンの人も、本能的にそれを察していて、その補完としての、ミルク信仰なのかも、しれません。


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